カレーのお話

私はナイトスクープが好きだ。最近は小枝がやめてから、少しつまらなくなったとは思っているが、それでも毎週見ている。

関東に住んでいる人間にしては珍しいと思う。

日曜日の夜、業務用エアコンクリーニングの仕事を一生懸命終えた私は、楽しみにナイトスクープを見るためにTVの前に座る。

関東では日曜日の夕方5時からのスタートなのだ。よって基本的にナイトスクープではない。夕方スクープである。

お父さんのカレーが突然おいしくなった理由を調べてほしいという依頼だった。

結局、答えは具を炒める時に大量の砂糖を入れるということだったのだが、これを私は女房に話すことにした。我が家も一週間に一度はカレーなのだ。

「おい、カレーに砂糖を入れるとまろやかな味になるらしいぞ。」

「わかった。やってみる。」

翌日、我が家はカレーであった。普段はビールを飲んでおつまみを食べるので、カレーは次の日の朝食べるのだが、今夜は興味津々、カレーを食べることにした。

やはり違う。いつもとは違う。とてもまろやかな味なのだ。

ああ、こういうちょっとした事で、味というものは変わるのだな。

ナイトスクープを見てよかった。これから我が家のカレーもワンランク上のものになるだろう。さらに番組では砂糖よりも、イチゴのジャムかりんごのジャムを入れるともっとおいしくなるといっていたな。今度はそれを入れてもらおう。

私は言った。

「やはり美味いな。砂糖を入れるとこんなにもまろやかになるのだな。」

女房が言った。

「あ、砂糖、入れ忘れちゃった。」

おしまい。

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